ミネラルの性格とその役割(石灰・苦土・カリ・・・&微量元素etc)
すべてにおいてミネラル優先。(石灰や苦土)➡ 『ミネラル優先、チッソ後追い』
※石灰は表皮を作る為の材料。苦土は葉緑素の中心物質。ミネラルは繊維を作る。
※繊維が十分に作られる前にアミノ酸(細胞を作る)を与えると、病気や害虫がつきやすい
このお話は、以前にもしましたが、
ミネラルの中でも基本になるものが3つあります。
それは、石灰、苦土、カリの3種類。
植物の吸収量も多いので施用量も多くなります。
腐植が豊富な土壌においては、このミネラルをしっかり施肥すれば、
フルボ酸が大活躍してくれます。
(フルボ酸は陽イオン化容量が大きい)
この3つのミネラルの野菜への働きは次のように示すことができます。
野菜に対する働き
石灰(Ca) | 細胞膜の生成強化・酸の中和 |
苦土(Mg) | 葉緑素の中心物質 |
カリ(K) | 水分調整・細胞分裂・肥大 |
簡単にいうと苦土は光合成物質を作り、
石灰は【硬く、しめる】、カリは【軟らかく、ゆるめる】。
トマト栽培などでは、石灰とカリをうまく使い分けます。
例えば、石灰を多くすれば硬くしまったトマトになりますし、
カリを多くすれば大玉になります。(ただし玉が割れることもある)
おおまかな目安ですが、作物の生育には、
石灰5:苦土2:カリ1 の比率が良いとされています。
さて、ミネラルには主役の3つ以外にも必要な脇役たちも沢山います。
いわゆる微量元素と呼ばれるものです。
微量元素は、その役割から大きく3つのグループに分けられます。
①光合成系・・・マグネシウムMg・鉄Fe・マンガンMn・その他
②防御系・・・・カルシウムCa・ホウ素B・塩素Cl・ケイ素Si・銅Cu・その他
③生命維持系・・カリウムK・鉄Fe・マンガンMn・亜鉛Zn・銅Cu・その他
少し取り上げてみると、
鉄Feは、葉緑素の生成に必要ですし、マンガンMnは二酸化炭素を吸収してくれます。
ホウ素Bは細胞の接着や維管束作り、銅Cuは光合成の促進やタンパク質の合成などなど。
これらの微量元素は、腐植があるという前提において、
バランス良く施肥することで、さらなる高品質多収穫を狙うことができます。
いずれにしても、腐植以外に、これらのミネラルの事は数十年農業に携わっている人でも、
その役割の施肥設計において、全く理解されていないケースが多々見られます。
腐植は、あらゆる植物、作物に欠かせないものです。
APEX-10(エーペックステン)は、この自然の恵みである腐植は豊富に含まれています。
それも、自然そのままの腐植ですから、微生物も生きている状態。
ですが、ミネラルを付加することで、その効果は数倍に跳ね上がるのです。
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