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2020.02.28
施肥設計肥料

土作りをさらに発展させましょう! その壱 ミネラルの考え方色々

頭打ち現象とは??

──栽培を初めた当初は良かったけど、だんだんと収量が落ちた……という話を聞くことがあります。

栽培当初は良かったけれど、4、5年経つうちに徐々に成果が伸びなくなってくる現象を「頭打ち現象といいます。
これは、慣行栽培だけでなく、化成栽培から有機栽培に切り替えた当初は収量・品質ともにすばらしい成果をあげても、
4、5年経つうちに徐々に成果が上がらなくなってくる現象を「頭打ち現象」といいます。

いくつかの原因のうち最も多いものとして、3つ考えられます。

①土壌中のミネラルの不足の問題。
 特に苦土が不足している場合が多いようです。
「ボカシや堆肥をやっていれば養分の不足はない」という間違った思い込みが作柄を悪くしてしまいます。

②次に多いのは、アミノ酸肥料の品質・特性の問題。
 アミノ酸肥料とは、一般的にボカシ肥やチッソ肥料と呼ばれている発酵肥料のことです。

③次に多いのは、堆肥の質と量の問題。

新規就農で栽培理論や土と肥料の成分などについて無知のまま始めることは自殺行為ともいえ、
最悪の場合は3年以内に撤退することになりかねません。

田畑に出て作業すれば何とかなるというのは甘い考です。
また農学部など専門分野で学んだことも、実践ベースで多様な知識を正しく出来なければ意味がありません。



それでは!
今回は①土壌のミネラル不足について基礎的な事を学んでいきましょう。


土壌のミネラル不足において、特に苦土が不足している場合が多く見られます。
その為、今回は苦土の積極施肥について学んでいきます。

苦土の積極施肥のねらいはまず、石灰やカリとの「塩基バランス」をとることです。


一般的に肥料というとチッソ、リン酸、カリの3要素、これに酸性改良に石灰というのが常識で、
苦土はまだまだ意識されているケースが少ないようです。

そのため、石灰やカリが過剰なほどあるが苦土(マグネシウム)が相対的に少ない畑が多く見られます。
そこで、石灰やカリとバランスをとる形で苦土(マグネシウム)を施用するのです。 
加えて大切なことは、苦土(マグネシウム)とリン酸の関係です。

苦土(マグネシウム)は葉の葉緑素の構成成分であり、また、作物体内の各種の酵素反応を活性化する働きがあるといわれていますが、
この働きは、リン酸との共同作業で発揮されます。

苦土(マグネシウム)の存在がリン酸の吸収と移動にプラスの効果をもたらすことも知られていますが、
土のなかで移動しにくく不溶化しやすいリン酸をどう効かすかは、農家の皆さんにとって大きな関心事だと思います。
このリン酸の肥効は苦土(マグネシウム)と密接な関係があるのです。

リン酸が過剰に蓄積している土が多いのですが、苦土(マグネシウム)が不足しているためにリン酸が効かず、
効かないから貯まる・・・というケースが本当に沢山あります。

実際、過剰な石灰やリン酸の施用はストップして、苦土(マグネシウム)を効かすことで改善したケースが沢山あります。
苦土(マグネシウム)によってリン酸の肥効が高まり、苦土(マグネシウム)とリン酸がよく効けば、光合成が活性化しテリのある厚くて活力が高い葉になります。
また生育に活力があれば根の養分吸収力も高まり、石灰などの吸収もよくなります。

苦土(マグネシウム)には、根が自ら分泌する「根酸」を増やす作用もあります。
苦土(マグネシウム)の施用で根からのクエン酸の分泌が特異的に増えるのですが、このクエン酸は、アルミなど根に有害な金属を包み込んで無毒化するとともに、土の溶けにくい養分を溶けやすい形にする働きがあります。
(※ク溶性リン酸、ク溶性石灰など、肥料袋の裏にある成分表示の「ク溶性」は、クエン酸で溶ける肥料分のことです。)

このように、苦土(マグネシウム)には、効きにくい形で貯まったリン酸や石灰、
そしてミネラルの吸収を高める触媒的な働きがあり、この働きを生かすことが、施肥改善の大きなカギになっているケースが多く見られます。

 

ミネラルは施肥しただけ植物に吸収される?

──ミネラルを施肥しても成果が出ないときはどんな原因が考えられますか?

ミネラルは土壌中で互いに吸収を抑制し合ったり(拮抗作用)、呼吸を促進し合ったり(相乗作用)しています。たとえば、拮抗作用では、カリと苦土と石灰、相乗作用では、カリと鉄、苦土とホウ素などの組み合わせがあります。
ミネラルは施肥しただけ植物に吸収されるわけではないのです。それぞれ適量を施肥しないと、逆効果になってしまいます。

──ミネラルの過不足はどのように判断すれば良いのでしょうか?

チッソ肥料と違って生育を見ただけで判断するのは実際難しいです。
ですから定期的に土壌分析をして、田んぼや畑1枚1枚のミネラルの過不足を把握することが大切です。

どのミネラルが不足していて、どのミネラルを施肥するべきかを探るために、まずは圃場の「チッソ施肥の位置」を見極めます。
チッソ施肥の位置とは、施肥する資材が、細胞作りに必要な肥料に寄っているのか、繊維作りに必要な肥料に寄っているのかということです。誤ったミネラルを施肥してしまうと、糖度が出なかったり、病害虫が多かったりとさまざまな問題につながります。

見分け方は、チッソ資材のC/N(※2)比が12よりも小さい場合は細胞作りに必要な肥料、大きい場合は繊維作りに必要な肥料です。

※2 有機物中の炭素(C)とチッソ(N)の割合(C÷N)。
「炭素率」とも言います。タンパク質(チッソ)を多く含んだ場合はC/N比の値が低く、タンパク質(チッソ)が少なければC/N比の値は高い。


──C/N比がわからない場合はどうすれば良いのでしょうか?

アミノ酸肥料や堆肥の資材や作物の育ちを手がかりに、おおよその見当がつけられます。
たとえば、オガクズやバーク、もみ殻などの繊維質の原料を使った豚ぷんや牛ふん堆肥で、果菜などで奇形果が多いとか日持ちが悪いといったようなチッソ過多の兆候が見られなければ、繊維作りに比重があります。

同じ繊維質が多い堆肥を多く投入しても、生育が徒長気味、葉色が濃い、病害虫が多く見られるのであれば、
細胞作りに必要な比重があるということになります。
使っている資材と作物の生育から、ベースとしてのチッソ施肥の位置を把握して、ご自分で土壌の状態を知ることが大切です。

植物も人間も動物も、その生命現象はすべて化学反応として説明がつきます。
そのメカニズムが分かっている場合と分かっていない場合とでは内容も行動も、結果さえても違ってきます。

有機栽培など、農薬を使わずに栽培することも、この根本的なメカニズムを理解していないと
意味がないどころか、味はもちろんですが自然の生態系にそぐわないことも多々起こり得るのです。

これは自然環境を勝手な解釈で観念によって捉えているに過ぎません。

メカニズムを理解すれば、どういう対応をすれば自然にそくした農業になるのか、
また、本当の意味で観念的ではなく化学的、論理的に何をすべきかが見えてきます。

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