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2018.10.22
施肥設計

表と裏 隔年結果を招く原因は・・・

今年は裏年だから仕方がない・・・
来年は表年だから期待できる!

表と裏、という隔年結果。
あたかも自然の流れで当たり前のように、受け入れられている現実が
農業の世界には存在します。



以前、剪定は名人芸なのか?の話で、
樹木の枝というものは、花や葉を大きくする養分が蓄えられている、貯蔵栄養庫だと
お話をしました。

この貯蔵栄養の内容は、アミノ酸やタンパク質といったチッソ分はもちろん、
糖類、繊維などの炭水化物、石灰や苦土などのミネラルなど、生長を支えるすべての栄養が備わっています。

さて、ここからが表年、裏年といった隔年結果につながることになるのですが、
枝を充実させるためには、礼肥をきちんとする方法があるのですが、
礼肥をすると糖度が上がりにくい!といった理由で礼肥を減らすことが多いようです。

この方法だと、典型的な隔年結果(表年と裏年の差がはっきりする)となってしまいます。



さて、ここで問題です。
何故、礼肥をすると糖度が上がらないのでしょうか?

 



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光合成で作られた炭水化物(糖)が果実に蓄積していけば、
果実は確実に甘く美味しくなります。

ところが、吸収された礼肥のチッソは、光合成で作られた炭水化物(糖)を
細胞作りに使ってしまい、果実への糖の蓄積が減ってしまうのです。

この為、礼肥を抑え、収量が少なくなっても
甘さという糖を優先する・・・これが隔年結果の典型例です。

そもそも、畑に肥料を与えることと同じで、
果実を沢山つけた果樹は、やはり蓄えているエネルギーは少なくなりますから、
沢山実をつけた翌年は、樹勢を回復するため、より枝を充実させるためにチッソを欲しがるのです。

隔年結果を防ぎ、毎年同じように収量と品質を維持するためには、
どのようにすれば良いか?

答えはとてもシンプルで、大きくはたった2つ。

ひとつめは、
一般的な化学肥料を使わなければ良いのです。

何故なら、一般的な化学肥料はチッソだと先ほどの説明通り、
裏年には樹勢を回復するために、チッソは細胞作りに使われてしまいます。

これが有機のチッソ( CHON )だと、チッソと炭水化物がくっついたものなので、
この両方が供給されることになりこの炭水化物が樹勢回復(葉緑素などの細胞つくりCHO)にまわります。
結果、光合成で作られた炭水化物は、糖(として果実に蓄積されるのです。

ふたつめです。
これは、以前の剪定のお話と同じ内容です。
ただ、付加する内容として、果樹においては『水溶性』が基本です!



①-1 春には根に肥料が届くように元肥を施す
     ※落葉直後か休眠以降でないと、冬は想像以上に土が乾き、早めにしないと春に根が届かない
     ※春肥では、新梢の枝止まりが遅れ、枝も中々硬くならず、花芽の分化も遅れる。 枝の貯蔵栄養の蓄積も少なくなる

 ①-2 花肥は徒長枝肥
     ※花の咲く時期での施肥は、肥効がズレて徒長枝ばかり伸びがち。
     ※元肥と同じで隔年結果を招く 当然、枝の貯蔵栄養の蓄積も期待できない

 ②-1 ミカンなどの常緑樹も同じ理由ですが、花芽分化の時期が10月上旬~12月上旬で収穫時期と重なります。
     その為、礼肥は9月中旬~10月中旬にかけて行い、加えて美味しさも両立するために、アミノ酸肥料を施肥することで、
     充実した花芽と枝が確保できるのです。
     ※化成のチッソを施肥すると糖度があがらなくなる➡落葉樹と同じ 

 ②-2 可能であれば、タンパク質などの有機物を、アミノ酸などの水溶性のチッソ化合物にまで分解を進めたものが
     望ましい。味噌や醤油の香りがするくらいまで発酵を進めた発酵型と、魚汁などから抽出した抽出型の2通りがあります。
     ※炭水化物をもったチッソ肥料であれば、「樹勢」と「味」の両立、隔年結果の回避も可能になります。
      さらに、天気や目標とする味にあわせて、異なるC/N比のものを使い分けることもできます。

 ③-1 果樹園は土を耕せません。ですから土壌団粒をつくるチカラが強い堆肥が必要になります。
     これには、水溶性炭水化物の多い堆肥が一番。 これを元肥の時に毎年、施用することです(雪前肥)
     ※春までに土深く染み込み、地温が高い時期に微生物が分解を進め、団粒を作り、軟らかい土を維持し、
      根が広く深く張るようになります。




 補足  すべてにおいてミネラル優先。(石灰や苦土)➡ 『ミネラル優先、チッソ後追い』

     石灰は表皮を作る為の材料。苦土は葉緑素の中心物質。ミネラルは繊維を作る。
     繊維が十分に造られる前にアミノ酸(細胞を作る)を与えると、病気や害虫がつきやすい

     施肥は水の動きにあわせる
      (春の雪解け水や春雨、温度、水などに注意)

そして、あらゆる土壌の基礎になるのは、腐植があるかないか!
APEX-10は、植物が育つ基本であり母なる大地そのものです。


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【発行者】 APEX-10 販売促進事業部
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