Pounds Hydrogenii & Electrical Conductivity(PHとEC) その壱 PH
pHって?
という質問を、たまに圃場でされます・・・
経験と感覚でも、ある程度は農業に限らず、
どんな事でも対応は出来るようにはなりますが、基本的な理論を知っていると知らないでは大きな違いが出ます。
特にPHに関しては、食の世界において、また農業の世界においては
基礎中の基礎になるので、少し記載しておきます。
語源はpounds Hydrogenii
Poundsは重量、 Hydrogenii水素を意味しています。水素指数の略号です。
pHは水素イオン濃度指数を表し、その液体に水素イオン「H+」がどのくらい存在しているかを表すための単位です。
液体の酸性、アルカリ性は、その液体に溶けている水素イオンの量によって決まります。
完璧に純粋な水1Lの中には、1atm(大気圧)・25℃のとき水素イオンが「モル」存在しています。
この水素イオンは、純粋な水 = H2Oが次の式のようにイオンに分かれた結果発生します。
H2O ➡ H+(水素イオン) + OH-(水酸化物イオン)
純粋な水の中には水素イオンと水酸化物イオンが同じ量存在していて、
「酸性」でも「アルカリ性」でもないため、「中性」となるのです。
純粋な水の水素イオンの濃度はモル/ Lとなります。
このように表現すると数字が非常に多くなって読みにくいので、
分母の10000000を107(10を7回掛け算するという意味)と書き換えて
この10の右肩にある7を使ってpH7と表現します。
pH7を「中性」と言い、 pHが7より小さい場合、水素イオン濃度は中性のときよりも多くなり、「酸性」となり、
pHが7より大きい場合、水素イオン濃度は中性のときよりも少なくなり、「アルカリ性」となります。
pH1なら | pH12なら | |
モルでの濃度 | ||
個数での濃度 |
PHの数値は0~14まであり、PH 7が中性、7より小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
簡単に言えば、酸性・アルカリ性を計る物差しみたいなものです。
この酸性、アルカリ性を計るPH調整が何故必要なのかというと、
PHは植物の生長に必要な肥料の効き方に大きく関係しているのです。
全てではありませんが、酸性が強い土壌では、野菜の根が傷む、根がリン酸を吸収しにくくなるなど、
野菜にとっては良い条件ではないことが多いのです。
かといって、一方で、アルカリ性に傾くと、マグネシウムや鉄などのミネラルの吸収が妨げられ、
野菜の育ちが悪くなります。また、病気もでやすくなってしまうのですが・・・
さて、土壌が酸性になってしまう理由なのですが、日本の土壌は一般的に酸性寄りです。
もともとの性質もありますが、次のようなものも大きな理由です。
- 雨が多いため、土中のアルカリ分(石灰分)が流される
- 雨そのものが酸性になっている
- 化成肥料を入れる(多くが酸性肥料なので)
また、意外に知らない人も多いようですが、植物そのものも土壌を酸性化します。
作物が根から養分を吸収すると、かわりに根から水素イオンを出します。
水素イオンが出る = pHが下がる(水素イオン濃度が増える) = 酸性に傾くということです。
なので、作物を育てていると土壌は酸性に傾いてくるのです。
例えば、リン酸(P)は培地(水耕の場合は液肥)が酸性になると鉄・マンガン・アルミニウムなどが遊離し、
リン酸を固定してしまいます。
逆にアルカリ性の場合は、石灰塩として沈殿し溶けなくなります。
現実的にリン酸が植物に吸収され易い形で存在するのは、pH5.5~6.5ぐらいです。
これらの事から植物の育成にpH調整は大変重要なのです。
さて、作物はそれぞれの種類ごとに、酸性を好むもの、アルカリ性を好むものがあり、
生育に適したpH値(好適土壌酸度)というものがあります。
作物ごとの好適土壌酸度(引用:農水省公開資料など) | |||
pH値 | 葉菜類 | 果菜類 | 根菜類 |
6.5〜7.0 | ホウレンソウ | エンドウ | |
6.0〜6.5 | アサツキ・ワケギ アスパラガス カリフラワー クウシンサイ シュンギク セロリ ニラ ネギ ハクサイ パセリ ブロッコリー ミズナ ミブナ レタス |
インゲン エダマメ オクラ カボチャ キュウリ シシトウ・トウガラシ スイカ ズッキーニ ソラマメ トウモロコシ トマト ナス ピーマン・パプリカ マクワウリ メロン ラッカセイ |
サトイモ |
5.5〜6.5 | キャベツ コマツナ タマネギ チンゲンサイ |
イチゴ ゴーヤ |
カブ ゴボウ ダイコン ニンジン ラディッシュ |
5.5〜6.0 | サツマイモ ジャガイモ ショウガ ニンニク ラッキョウ |
栽培する土壌の酸性度が植物に適していないと、生育不良などの原因になるので、植える前に酸性度の調整が必要になるのです。
その点、天然の腐植酸 濃縮液体堆肥であるAPEX-10は、フルボ酸の働きもあり、
自然な形で土壌をアルカリ性にし、その上で陽イオン化交換容量が多いため保肥力が高まり、
イオン吸着力(マグネシウムや鉄など)が大きいという力が働きます。
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